イロニーの迷宮

　今年も横浜は大道芸の季節がやってきた。

　野毛から始まったこの催しも、今や伊勢崎町、馬車道、みなとみらい方面へと路上舞台が拡大されてきている。すっかりお馴染みになられた芸人さんも多数おられるようだ。


　どちらかといえば、人ごみは苦手なのだが、私も過去何度か足を運んでいる。

このブログでは基本的に人の顔写真は載せない方針なのだけれども、今回ちょっと脱線してみることにして、古い写真帖から、路上パフォーマンスを振り返ってみる。

　見ていて一番楽しいのは、なんといっても子どもたちの笑顔だ。子どもたちの好奇心は素直で屈託がない。ときどき顔にペイントした少女たちを見かけた。かれらはこの催しのかくれた重要な参加者たちかもしれない。

　残念ながら、想い出においてしか、会えなくなった顔もある。永登元次郎さんもその一人。「ヨコハマメリー」で人びとの記憶に残るようになった、知る人ぞ知るという方かもしれない。｢マイウェイ｣を歌っておられたときの写真。（この歌実はシャンソンなんですね）

　大道芸とはいっても、非常に質の高い演劇的センスを感じるパフォーマンスを披露している方を見かけることもある。チャーリー山本こと山本光洋さん。なかでもこのあやつり人形は絶品の芸。

　最近見かける若いアコーディオンパフォーマー、がんばりやのアコる・デ・ノンノンさん。けばい化粧をしてないときは｢あんざいのりえ｣と名乗っておられる方。ブログなどを拝見すると、世界をまたにかけて奮闘中のようです。なかなかたいへんな稼業だとは思いますが、こうした若い人が活躍できる場がもっと増えるといいのにね。

　横浜、野毛の大道芸は今週の土日行われる。４月に入って、寒暖めまぐるしく変わる日々が続いている。天気予報によれば、今のところ天気は大丈夫のようだが、今年も盛り上がってくれるかな。